中国出身で台湾で活動するインフルエンサーの女性が、「中国の武力統一に理由は必要ない」などと投稿し、台湾の居留許可が取り消されました。女性は25日、退去期限を迎えていましたが、自ら中国へ戻りました。
台湾で活動するインフルエンサーの劉振亜さんは、台湾の男性と結婚後、中国から移住し、SNSで「中国が武力で台湾を統一するのに理由は必要ない」などと武力統一を支持する内容を繰り返し投稿していました。
台湾当局はこれを問題視し、中国人配偶者の法的地位を定めた「両岸人民関係条例」に違反しているなどとして、劉さんの居留許可を取り消しました。
劉さんは「政治的迫害だ」などと撤回を求めていましたが、退去期限の25日、自ら中国へ戻りました。
一方、頼清徳総統は13日、「中国が浸透工作により台湾内部の分裂を図っている」と危機感を示し、「戦争や恨みをあおる行為は、言論の自由ではなく犯罪行為だ」として、こうした投稿に、厳しい対応で臨む姿勢を示しています。