比で日本人36人の身柄拘束 特殊詐欺グループか





フィリピン入国管理局が拘束した日本人36人が収容された入管の施設=14日、マニラ(共同)

 【シンガポール=森浩】フィリピン入国管理局は13日、首都マニラ近郊で、日本人36人の身柄を拘束した。入管関係者が14日、明らかにした。日本に特殊詐欺の電話をかける「かけ子」の集団とみられる。日本国内での摘発を逃れるため、特殊詐欺グループが海外に拠点を移す動きが広がっており、警視庁などは警戒を強めている。

 入管関係者によると、13日午後、マニラ近郊のマカティ市のかつてホテルとして使われていたビルで身柄を拘束したという。拘束した理由は明らかにしていない。36人はその後、マニラ市内の入管施設へと移送された。

 地元警察によると、グループは、マニラ周辺で拠点を移動させながら、日本に詐欺の電話をかけていたという。これまでに約1400件の詐欺事件に関与していたもようだ。警視庁は、このグループの関係者とみられる4人を既に日本で逮捕しており、フィリピン当局と連携して実態解明を進める。

 今年に入って、タイ中部パタヤや中国北部吉林省などに拠点を置く日本の特殊詐欺グループの存在が相次いで発覚し、摘発が相次いでいる。



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