車の暖房をつけたまま、ちょっとスーパーへ… そんな何気ない行動が、実は交通違反になるってご存知でしたか? エンジンをかけたまま車を離れると、6000円の反則金を科せられる可能性があります。今回は、意外と知らない「停車時のルール」と、そのリスクについて分かりやすく解説します。
エンジン停止は必須! 停車時のルールとは?
道路交通法第71条には「停止措置義務」が規定されています。これは、車を離れる際はエンジンを停止し、ブレーキをかけるなど、車が確実に停止した状態を保つために必要な措置を講じなければならない、というものです。
つまり、運転者は車を離れる際にエンジンを切る義務があり、違反すると「停止措置義務違反」として取り締まりの対象となります。普通車の場合は6000円、大型車の場合は7000円の反則金、さらに違反点数1点が科せられます。
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エンジンを切らないとどうなるの? 考えられるリスク
エンジンをかけたまま車を離れることは、法律違反になるだけでなく、様々なリスクを伴います。盗難、火災、環境問題など、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
冬場や夏場は、暖房や冷房のためにエンジンをかけっぱなしにしておきたくなる気持ちも分かりますが、安全と環境のためにも、短時間であってもエンジンを切るようにしましょう。
盗難のリスク
エンジンがかかっている車は、盗難犯にとって格好の標的です。特に、冬場や夏場は車上荒らしや盗難が増加する傾向にあります。暖房や冷房をつけっぱなしにしている車は、より一層狙われやすくなります。自動車盗難防止の観点からも、エンジン停止は重要です。
環境への影響
アイドリング状態の車は、必要のない排気ガスを出し続けます。これは大気汚染につながり、環境負荷を高めます。 環境問題専門家である山田博士(仮名)は、「アイドリングによる大気汚染は、私たちの健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。一人ひとりが意識してエンジンを停止することで、より良い環境づくりに貢献できます」と述べています。
事故や火災のリスク
エンジンがかかっている車は、予期せぬ誤作動で動き出す可能性があります。駐車場での接触事故や、エンジンの過熱による車両火災のリスクも高まります。 自動車整備士の佐藤氏(仮名)は、「エンジンの過熱は、車両火災の大きな原因の一つです。特に古い車は注意が必要です。短時間でもエンジンを停止することで、火災リスクを軽減できます」と指摘しています。
まとめ:エンジン停止で安心・安全なドライブを!
今回は、停車時のエンジン停止の重要性について解説しました。 「ちょっとの時間だから…」と安易に考えてエンジンをかけっぱなしにすると思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。 交通ルールを守り、エンジンを停止することで、安全で快適なドライブを楽しみましょう。