仮置き場の除染廃棄物搬出 福島、台風での流出受け

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 小泉進次郎環境相は14日の参院環境委員会で、台風19号の影響により東京電力福島第1原発事故の除染廃棄物を入れた袋が流出した福島県田村市の仮置き場から、全ての廃棄物を運び出したと明らかにした。当面、浸水の恐れがない市内の別の仮置き場で保管する。流出が起きた仮置き場は地権者に返す。

 県内では他に3カ所で流出しており、二本松市と川内村では年内に、飯舘村では令和2年度に運び出すとしている。

 小泉氏は、流出の主な原因を「(自治体が作成する)想定浸水区域に該当しない仮置き場で浸水が発生した」と指摘。県内には約千カ所の仮置き場があり「来年の梅雨の時季が到来する前に抜本的な対策を実施する」と述べた。

 環境省によると、仮置き場4カ所で計90袋が流出し29袋の廃棄物が漏れた。35袋はまだ発見できていない。いずれも周辺の放射線量や水質への影響は確認されなかった。

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