香港で70歳男性死亡 ロンドン訪問の高官襲撃も

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香港理工大付近で、止まったままの道路そばの陸橋で横たわって休む若者たち=15日、香港(共同)    

香港理工大付近で、止まったままの道路そばの陸橋で横たわって休む若者たち=15日、香港(共同)    

 【香港=藤本欣也】香港紙は15日、抗議デモの最中に頭部を負傷し重体となっていた男性(70)が14日夜に死亡したと報じた。デモに関連したとみられる死者は1週間で2人目。香港では15日も、鉄道の線路や道路に障害物を置くなどの抗議活動が各地で行われ、交通が混乱。全ての幼稚園や小中学校は前日に続き休校となった。

 報道によると、死亡した男性は13日、新界地区でデモ隊と、デモに抗議する市民らが互いに投石していた際、れんがを頭に受けた。どちらの投石によるものかは不明だが、警察は15日、れんがを投げたのは「黒シャツ、マスク姿の人物」とする暫定捜査結果を発表。デモ隊を厳しく取り締まる姿勢を見せた。

 また、香港政府は15日、司法部門トップの鄭若●司法官が訪問先のロンドンで、「暴徒に襲撃されて負傷した」と発表した。

 香港メディアによると、鄭氏は講演会場に徒歩で向かっていたところ、「殺人犯!」などと叫ぶ数十人のデモ隊に取り囲まれ、倒れたという。

 香港政府トップの林(りん)鄭(てい)月(げつ)娥(が)行政長官は15日、声明を出し、「野蛮な襲撃行為だ」と非難した。

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