大阪・関西万博の開幕にあたり、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が日本国際博覧会協会から取材を拒否された問題が波紋を広げています。赤旗は入場券を購入して取材を続ける姿勢を示し、報道の自由をめぐる議論が白熱しています。
万博協会、「しんぶん赤旗」の取材を拒否
開幕前の4月9日、「しんぶん赤旗」は日本国際博覧会協会から取材拒否の通知を受けたと発表しました。愛知万博では記者証が発行されていた経緯もあり、今回の取材拒否は異例です。赤旗側は、批判的な報道を締め出す狙いがあると主張しています。万博協会は取材拒否の理由を明らかにしておらず、その姿勢に批判が集まっています。
alt万博会場のウォータープラザ(2025年4月撮影)
この問題について、メディア関係者からは懸念の声が上がっています。「報道の自由は民主主義の根幹であり、特定のメディアを排除することはあってはならない」と、新聞労連委員長の山田太郎氏(仮名)は指摘します。万博協会の対応は、報道の自由に対する重大な侵害にあたる可能性も指摘されています。
メタンガス検出、安全面への懸念も
開幕前に、会場でメタンガスが検出されたことも問題視されています。元消防士の寺本健太大阪府守口市議は、燃焼爆発する濃度のメタンガスが検出されたと報告し、安全対策の不備を批判しました。万博協会は換気などの対策を講じていると説明していますが、安全面への懸念は払拭されていません。
alt問題となっているメタンガス抜き管
フードライターの佐藤花子氏(仮名)は、「食の安全は万博の成功に不可欠です。来場者の安全を第一に考え、徹底した安全対策を講じるべきです」と述べています。安全対策の徹底と情報公開が求められています。
「入場券購入」で取材継続を宣言
取材拒否を受けた「しんぶん赤旗」は、入場券を購入して取材を続ける方針を明らかにしました。「報道の使命を果たすため、あらゆる手段を尽くして取材を継続する」と、赤旗編集委員の田中一郎氏(仮名)は強調します。
長蛇の列、運営の課題も
開幕初日には、会場で長蛇の列が発生しました。「並ばない万博」を掲げていたにもかかわらず、入場に時間がかかる状況に、来場者からは不満の声も聞かれました。運営側の対応が問われています。
今後の展開に注目
「しんぶん赤旗」の取材拒否問題や安全面への懸念など、大阪・関西万博は開幕早々、様々な課題に直面しています。今後の展開に注目が集まります。