住友林業施工の1億円超え住宅、欠陥住宅の悪夢:大阪男性の悲痛な訴え

大阪市在住の50代男性Aさんは、念願の3階建て4LDKデザイン住宅を住友林業に依頼し、1億3000万円という高額な費用を投じて建築。しかし、’22年11月の引き渡し直後から、悪夢のような欠陥住宅問題に直面しています。jp24h.comは、Aさんの悲痛な訴えと、住宅建築における信頼の問題点に迫ります。

引き渡し直後から発覚した数々の不具合

夢のマイホーム完成に胸を膨らませていたAさんでしたが、喜びも束の間、引き渡し直後から住宅の不備が次々と発覚。当初は清掃の不徹底による汚れから始まり、天井の木材のズレやトイレの洗面ボウルの傾きなど、軽微な問題と思われたものも、修繕箇所は30ヶ所以上に及んだといいます。

altaltAさん宅の屋根裏に無造作に置かれた断熱材。建築基準を満たしているのか疑問が残ります。

エレベーターの床下浸水、そして外部調査へ

度重なる修繕にも関わらず、問題は解決せず、ついには設置されたエレベーターの床下浸水が発覚。水切りの不備が原因と判明し、Aさんの不信感は募るばかり。’24年9月、Aさんは外部の調査会社に住宅診断を依頼。その結果、既に修繕された30ヶ所以外にも、ネジの打ち損じ、床下コンクリートのひび割れ、水栓の水漏れなど、19ヶ所もの新たな不具合が発見されました。

専門家も驚く欠陥住宅の現状

階段の左右の高さのズレ、屋根裏の断熱材の無造作な設置状態など、調査会社担当者も「こんなに不具合がある住宅は見たことがない」と驚くほどの深刻な状況。住宅建築の専門家であるB氏(仮名)も、「断熱材の設置状況は、住宅の断熱性能に重大な影響を与える可能性がある」と指摘しています。適切な施工がされていなければ、光熱費の増加や結露の発生など、居住者に様々な不利益が生じる可能性も懸念されます。

住友林業との交渉、そしてAさんの苦悩

現在、Aさんは建て替えも視野に入れ、弁護士を通して住友林業と交渉中。75歳を超えても続く住宅ローンを抱えながら、欠陥住宅での生活を余儀なくされています。「大手なら安心だと思って依頼したのに…」と、Aさんの落胆は深く、信頼を裏切られた怒りと不安を抱えながら、解決の糸口を探しています。

住友林業と下請け会社の回答

jp24h.comは、住友林業と下請け会社にも取材を申し入れました。住友林業は「個別のお客様との対応については回答を差し控えさせていただきます」と回答。下請け会社は「住友林業さんが関わっている物件ですので、こちらからコメントすることはありません」との回答でした。

まとめ:欠陥住宅問題は他人事ではない

Aさんの事例は、高額な住宅ローンを組んで購入したマイホームが、欠陥住宅であった場合の深刻さを改めて浮き彫りにしています。住宅購入は人生における大きな決断。信頼できる施工会社選びの重要性を再認識させられると同時に、消費者の権利保護の観点からも、今後の動向が注目されます。