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ロシアのプーチン大統領は19日、キリスト教の復活祭にあわせ、30時間の一時停戦を宣言しました。しかしウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍の攻撃は続いているとして、不信感をあらわにしています。
タス通信によりますと、プーチン大統領は19日、キリスト教の復活祭=イースターにあたる20日にあわせ、一時的な停戦を一方的に宣言しました。
日本時間の20日午前0時から、21日午前6時にかけての30時間、全ての軍事作戦を停止すると表明しましたが、ウクライナ側も戦闘を停止することが条件だとして、同調を求めました。
これに対しゼレンスキー大統領は自身のSNSで、停戦が実現した場合でも、30時間では不十分だとして、「30日あれば平和へのチャンスが生まれるかもしれない」と述べ、停戦期間の延長を求めました。
ただし、複数の前線でロシア軍の攻撃が続いていると主張し、プーチン大統領は信用できないと訴えました。ロシア軍の行動に応じて、対応を決めるとしていて、両軍による30時間の停戦が実現するかは不透明な状況です。
これを前に、アメリカのトランプ大統領は18日、和平交渉をめぐり、両国のいずれかが合意を困難にする状況を作り出した場合、仲介をやめる可能性を示唆していました。プーチン大統領は今回の提案で、トランプ氏に対し、ロシアが和平に前向きだとアピールする狙いがあるとみられます。