【医師も誤診する?】脊柱管狭窄症の症状と見分け方、専門医が徹底解説!

脊柱管狭窄症は、推定患者数240万人~580万人とも言われる、腰痛の原因となる病気の一つです。しかし、他の疾患と症状が似ているため、医師でさえ誤診してしまうケースがあると言われています。今回は、脊柱管狭窄症の代表的な症状と、他の病気との見分け方について、専門医の知見を交えて分かりやすく解説します。

脊柱管狭窄症の2つの特徴的な症状

日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科専門医の佐藤一郎先生(仮名)によると、脊柱管狭窄症には、他の疾患にはあまり見られない特徴的な症状が2つあるそうです。これらの症状の有無を確認することで、脊柱管狭窄症の可能性をある程度判断できるといいます。

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特徴1:下肢の痛みやしびれ

まず一つ目の特徴は、「太ももからふくらはぎにかけての痛みやしびれ」です。これは脊柱管狭窄症の最も代表的な症状と言えるでしょう。

その痛みやしびれの程度や種類は人それぞれで、「電気が走るような痛み」、「ズキズキ、ジンジンとした鈍い痛み」、「重だるい違和感」など、様々な表現で訴えられます。しかし、ぎっくり腰のような激しい痛みとは大きく異なります。症状が進行すると、足の甲にしびれや痛みが広がる場合もあります。ただし、脊柱管狭窄症が原因で、腕や手にしびれが出ることはありません。

特徴2:間欠性跛行

二つ目の特徴は、「間欠性跛行」と呼ばれる症状です。これは、「歩くと痛みやしびれが強くなるが、少し休むと症状が治まる」というものです。

一定時間歩くと痛みやしびれが増強し、歩行が困難になります。しかし、椅子に座ったりして少し休むと症状が軽くなり、再び歩けるようになります。

これは、歩行時に腰が伸びて脊柱管が狭くなり、神経への圧迫が強まることが原因です。逆に、休息時には前かがみの姿勢になることで脊柱管が広がり、神経への圧迫が軽減されるため、症状が緩和されるのです。

脊柱管狭窄症のセルフチェックと専門医への相談

上記の2つの特徴に当てはまる場合、脊柱管狭窄症の可能性があります。特に間欠性跛行は、脊柱管狭窄症を強く疑う症状と言えるでしょう。

早期発見、早期治療が大切ですので、少しでも気になる症状がある場合は、自己判断せずに整形外科などの専門医に相談することをお勧めします。

まとめ

脊柱管狭窄症は、特徴的な症状を理解することで、早期発見につながる可能性があります。下肢の痛みやしびれ、そして間欠性跛行は、脊柱管狭窄症を疑う重要なサインです。これらの症状に心当たりがある方は、早めに専門医に相談し、適切な診断と治療を受けてください。