日本維新の会元代表の松井一郎氏は28日、自身のユーチューブチャンネルで、「このままだと維新の会は潰れるね」と題して現執行部の党運営に苦言を呈した。「はっきり言ってもうガタガタ。何をしたいのかが見えない。党内も混乱が見受けられる」と述べた。
【写真】いらだつ維新元代表の松井一郎氏「橋下さんは外部の人間」
夏の参院選大阪選挙区(改選数4)を巡っては、公認候補予定者を決める党内の予備選で落選した梅村みずほ参院議員が、その後「党のガバナンス不全」を理由に離党した。
松井氏は梅村氏について「永田町の生活で党員の考え方や思いとずれていたのではないか」と指摘し、「やめてもらっていいが、まだ離党予備軍がいるのではないか。そうなると(党は)もう潰れる」と語った。
一方、岩谷良平幹事長が予備選後の記者会見で、予備選の実施は今回限りの措置と発言したことについては強い違和感を口にした。
「衆院議員は現職が優先され、参院は公募するというおかしな話はない。維新らしくない。党員の心が離れていく」と述べ、「衆院議員も地方議員も首長も、『この人が候補者でいいのか』と党員の声が上がれば、すべて予備選をやるべきだ」と強調した。
「(必ずしも)予備選でなくてもいい。党員が心から応援できる人を選んでいくのが執行部の役割だ。組織として団結を取り戻してほしい」と訴えた。