国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは19日、イランで15日に始まった反政府デモの死者が21の都市で少なくとも106人に達したと発表した。ロイター通信が伝えた。狙撃手が建物の上から群衆に発砲するなどしているとし、実際の死者は200人に上る恐れもあるとしている。
デモはガソリンの値上げを発端に全土に拡大。遺体が遺族に返還されなかったり、検視せずに埋葬するよう強制されたりするケースもあるという。政府は多額の補助金を出してガソリン価格を安く抑えていたが、予告なしに補助金を削減していた。(カイロ 佐藤貴生)