【伝説の落語家】五代目古今亭志ん生、その破天荒な素顔と孫娘・池波志乃の想い出

落語界の巨匠、五代目古今亭志ん生。数々の名作を自由奔放に演じ、天才の名を欲しいままにした噺家の素顔とは?今回は、孫娘である女優・池波志乃さんのインタビュー記事を元に、志ん生の知られざる一面、そして家族だからこそ知るエピソードの数々をご紹介します。人間味溢れる志ん生像、そして彼を取り巻く家族の温かい物語に、きっと心を揺さぶられることでしょう。

芸人一家に育ち、祖父との思い出を語る池波志乃

志ん生一家は、まさに芸人の家系。池波志乃さんも幼い頃からその環境で育ちました。15歳で高校を中退し、俳優の道へ。新劇への進路を志ん生は当初理解できなかったようですが、新国劇入団を機に、病床の志ん生は涙を流して喜んでくれたといいます。志乃さんの舞台姿を見ることなくこの世を去った志ん生ですが、その想いは確かに受け継がれています。

五代目古今亭志ん生五代目古今亭志ん生

“いい加減” だからこそ愛される、志ん生のユニークな性格

志乃さんは、祖父である志ん生を「いい加減な人」と表現します。生前は、同じ話を聞いた人々がそれぞれ少しずつ違う内容を語るほど、自由奔放な語り口だったそう。例えば、不忍池に棲む大きな耳を持つウナギの主の話。弟子たちは隅田川、志乃さんの母はまた別の場所だと聞いていたというエピソードからも、その奔放さが伺えます。

志ん生を知る上で、「勝手な人」というキーワードは欠かせません。初孫である志乃さんを可愛がり、毎朝のように朝食を一緒に食べていたという温かい思い出もあれば、妹たちには全く関心を示さなかったという意外な一面も。まさに予測不能、それが志ん生の魅力なのかもしれません。

酒と落語を愛した男、晩年の姿

生涯、酒を愛した志ん生。晩年は体調を崩し、水で割った酒を飲んでいたそう。ある日、叔母が水を入れすぎたところ、「今日のはちょっと薄めすぎだぞ」と文句を言ったというエピソードは、酒へのこだわりと、ユーモアを忘れない志ん生の性格をよく表しています。

落語家_古今亭志ん生落語家_古今亭志ん生

五代目古今亭志ん生、その人間味溢れる魅力

型破りでありながらも、多くの人々を魅了した五代目古今亭志ん生。その破天荒な生き様、そして芸人としての才能は、今もなお語り継がれています。孫娘・池波志乃さんの視点を通して、より人間味溢れる志ん生像が見えてきます。落語ファンはもちろん、多くの人にとって興味深い内容と言えるでしょう。

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