和歌山県岩出市の児童発達支援センターで2020年、当時5歳の男児が肉団子を喉に詰まらせ死亡した事故で、業務上過失致死の疑いで書類送検された当時の担任らを和歌山地検が不起訴処分としたのは不当だとして、遺族が検察審査会に審査を申し立てたことが7日、関係者への取材で分かった。4月25日付。
男児は20年12月22日、給食で出た直径約3センチの肉団子を喉に詰まらせ、病院に搬送されたが数日後に低酸素脳症で亡くなった。和歌山県警は24年2月、当時の担任ら2人を書類送検。和歌山地検が今年3月、嫌疑不十分で不起訴処分としていた。
男児の母親は取材に対し「検察の出した答えに納得ができなかった。出された食事は息子が食べるのに無理な大きさだった。施設に責任があると考え審査を申し立てた」としている。