「ハイブリッド車」神話崩壊? 豪州調査で判明「走り方次第でガソリン車より燃費悪化」 100万円高いHV、本当に元取れる?


オーストラリア調査で意外な落とし穴

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 実際、オーストラリアでの調査によると、一部の車種では走行方法によって、

「ガソリン車よりも燃費が悪化する」

ことがわかっている。高価なHVを選んだにもかかわらず、燃費が悪いとなると、購入の目的が達成されないことになる。

 オーストラリア自動車協会(AAA)のリアルワールドテストプログラムでは、オーストラリア国内の市街地、郊外、高速道路などの実際の走行条件で、八つの人気車種のHVと内燃機関車(ICE)を比較テストした。その結果、HV車の燃費には

「車種ごとに大きな差がある」

ことが明らかになった。

トヨタHEV、ガソリン車より50%削減

・トヨタ・RAV4(HEV)
・トヨタ・カローラ(HEV)
・トヨタ・カムリ(HEV)
・トヨタ・クルーガー(HEV)
・GEM(中国長城汽車)・ジョリオン(HEV)
・ホンダ・CR-V(HEV)
・スバル・フォレスター(MHEV)
・スズキ・スイフト(MHEV)

HEVは従来型のHVで、エンジンとモーターを切り替えて走行する。一方、MHEVはモーターのみでは走行せず、エンジンを補助する形で燃費向上を目指している。

 テスト結果では、トヨタのHEV4台(RAV4、カローラ、カムリ、クルーガー)は、同モデルのガソリン車と比較して優れた燃費性能を示した。市街地走行では、HEVカムリがICEカムリに対し50.2%の燃費削減を達成し、HEVカローラ(49.4%)、HEVクルーガー(44.4%)、RAV4(38.5%)も良好な結果となった。

 ホンダ・CR-V(HEV)とスズキ・スイフト(MHEV)は、それぞれICEモデルに比べて24%と18%の燃料消費削減を実現した。

 一方、GWM・ジョリオン(HEV)は、同ICEモデルと比較して16.5%の燃費削減にとどまり、実験室テストで観測された38%の削減率には届かなかった。ジョリオン(HEV)はICEモデルより約7000ドル(約100万円)高価であることも考慮すべき点である。



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