トランプ関税をめぐる各国の交渉で、最初に合意にこぎ着けたのはイギリスでした。
そこに日米交渉のヒントはあるのでしょうか?
【写真を見る】「イギリスは特別」トランプ関税初合意 自動車関税引き下げに鉄鋼・アルミは0% 日本との差はどこに?【サンデーモーニング】
■145%→80%?中国への関税は・・・
アメリカトランプ大統領(9日)
「中国への関税は80%が妥当かな。ベッセント財務長官次第だ」
金曜日、SNSに、こう投稿したトランプ大統領。“145%”にまで引き上げた中国への関税は、80%まで下げるのでしょうか。
ベッセント長官と中国の副首相による初めての協議も昨日から開始。これに先立ち、トランプ関税でいち早く動きがあったのが…
アメリカ・トランプ大統領(8日)
「イギリスとの画期的な貿易協定が合意に至った」
8日、イギリスとの関税交渉がまとまったのです。25%の追加関税を課された自動車については、10%への引き下げで合意。スターマー首相はさっそく、自動車工場で成果をアピールしました。
イギリス・スターマー首相
「歴史的な取り引きの基本部分についての合意に達した。イギリスの企業と数千の雇用を守るものだ」
自動車関税の引き下げは日本にとっても“最大関心事”の一つ。トランプ氏は日本に対しても譲る気はあるのでしょうか。
世界に先駆け、いち早くトランプ関税をめぐる交渉が妥結したイギリス。25%の追加関税が課されていた自動車については、年間10万台までは10%に引き下げられることとなりました。
この10万台は、イギリスからアメリカへの輸出台数とちょうど同じ規模。日本も今後の交渉によっては同様の対応を引き出せるのでしょうか。
しかし、トランプ氏はーー
■「特別な関係だ」米英の合意成立を受け日本は・・・
アメリカ・トランプ大統領(8日)
「彼ら(イギリス)とは特別な関係だ。自動車では同じ取引はしない」
イギリスの高級車ロールス・ロイスを例に挙げ、こう続けました。
アメリカ・トランプ大統領(8日)
「非常に特別な車で、生産台数も非常に限られている。数百万台を製造するモンスター級のメーカーではない」