ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は11日、ロシアのプーチン大統領がウクライナ側と前提条件なしで今月15日にトルコのイスタンブールで停戦に向けた協議を行うと一方的に提案したことについて、ロシアが「信頼できる停戦」を実行に移せば「会う用意がある」と表明した。
ゼレンスキー氏はSNSへの投稿で、プーチン氏の提案について「ロシアがついに戦争終結を検討し始めたことは前向きな兆候だ」と指摘した。
ただ、「あらゆる戦争も真に終わらせる最初のステップは停戦だ」とも強調。ウクライナと西側諸国が12日から少なくとも30日間、陸海空での停戦をロシアに求めていることを念頭に、「ロシアが12日から完全で永続的、信頼できる停戦を確認することを期待している。そしてウクライナは会う用意がある」と投稿した。
ゼレンスキー氏は、プーチン政権がウクライナや米欧の求めに応じて、30日間の停戦を実施することが優先されるべきだと主張したものだ。プーチン氏はイスタンブールでの会談の用意があると提案したものの、30日間の停戦については言及していない。