トランプ氏のカタール高級機受領、熱心な支持者さえ強い批判 「贈り物ではなく賄賂」


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保守系メディアのいつもの応援姿勢からは一線を画し、一部のコメンテーターはこの極めて異例の贈り物についてトランプ氏に再考を促している。民主党の大統領が同じ計画を掲げたとしたら、どう思うかを考えるようトランプ氏の支持者に促す人もいる。

保守系メディア、デイリー・ワイヤーの共同創設者ベン・シャピロ氏は12日のポッドキャストでトランプ氏の成功を願っているとしながらも、「トランプ大統領は汚職を一掃すると約束した。しかし、今回の件は実際のところ汚職を一掃していない」と非難した。

トランプ氏を支持する一部のコメンテーターやSNSインフルエンサーは、豪華ジェット機に関する同氏の主張、例えば、このような贈り物を断るのは「愚か者」だけだという意見に同調している。

民主党議員はこの航空機の受領について、完全に非倫理的であり、場合によっては違法であると主張しているが、驚くほど多くのトランプ氏支持者も、民主党議員らとほぼ同じように憤慨しているようだ。

極右活動家のローラ・ルーマー氏をはじめとする右派の多くは、カタールとイスラム組織ハマスとの関係を理由に異議を唱えている。

ハマス幹部は長年、カタール首都ドーハに拠点を置いていたが、報道によれば、カタールは昨年11月に追放に同意したという。

ルーマー氏は11日と12日にX(旧ツイッター)で反カタールの主張を展開。トランプ氏のジェット機受領を批判した。「もしこれが事実なら、政権にとって大きな汚点になるだろう」「私はトランプ大統領のためなら銃弾も受ける人間としてそう言う。本当に残念だ」

保守系メディアFOXニュースの司会者マーク・レビン氏もこの投稿をシェアし、「同感だ」とコメントした。

今のところ、保守派の批判のほとんどはSNS上で繰り広げられており、トランプ大統領が好むとされるテレビ番組では扱われていない。

CNNなどで「MAGA(米国を再び偉大に)」運動を擁護してきたジャーナリスト、バティア・ウンガーサルゴン氏は12日、ニュースマックスに対し、「これはカタールからの贈り物ではなく、賄賂だ」と断じた。

保守系のナショナル・レビュー誌の寄稿編集者アンドリュー・マッカーシー氏も同日、この航空機の受領について「弁解の余地はない」とし、「大統領とその側近たちが憲法上の義務と利益相反の概念を理解していないことを改めて示している」と主張。もうひとつの例として「トランプ一家の暗号資産ビジネス」を挙げた。



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