千葉市若葉区で高齢女性が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された中学3年の少年(15)と特徴が似た人物が、事件の少なくとも約5時間前から付近を徘徊(はいかい)していたことが、捜査関係者などへの取材でわかった。少年は「俺より弱そうな人であれば誰でもいいから殺そうと考えた」と供述しているという。県警は、少年が襲う相手を物色していた可能性があるとみて調べている。
捜査関係者などによると、少年とみられる人物が11日正午頃と午後3時頃、現場周辺を歩き回る姿が付近の防犯カメラに映っていた。
少年は11日午後5時5分頃、同区若松町の路上で、同区桜木北、高橋八生(やよい)さん(84)の背中を刃物のようなもので刺して殺害した疑いで逮捕された。「(家族への)ストレスが限界だった。少年院に入れば家を出られる。刃物で人を殺した方が確実だと思った」などと供述しているという。
県警は少年の自宅から複数の刃物を押収しており、事件前の行動や計画性を調べている。