第2の「資さん」に?福岡のうどんチェーンが続々と《全国進出》する事情。カギは“うどんファミレス化”と“お得感”にあった!


【画像19枚】ハラカドに出店した「因幡うどん」。やわ麺に穏やかな出汁が魅力だ

 2025年3月には、「県外初出店・原宿ハラカドに開業(因幡うどん)」「創業者退任、“ホリエモン”とタッグで全国展開(うちだ屋)」「アジア進出(博多やりうどん)」と、3社が相次いで動いた。

福岡県のうどんは次々と全国進出を果たし、「讃岐系」の丸亀・はなまるに次ぐ第三極になれるのか?  「うちだ屋」について詳しく深掘りした前編と同様に、お膝元・福岡県を巡って、目と舌と胃袋で検証してみよう。

 前編では、「うちだ屋」が「資さん」と同様、うどんファミレスとしての強みを持っていることを解説した。家族で食べるも良し、ひとりで呑むのも良し、それが「資さん」「うちだ屋」なのだ。

【画像19枚】ハラカドに出店した「因幡うどん」。やわ麺に穏やかな出汁が魅力だ

 一方、3社の中でももっとも老舗の「因幡うどん」(1956年創業)は、少し毛色が違ってくる。

 「因幡うどん」自体も魅力的だ。麺太め、柔らかめな博多うどん系統ではあるが、ごぼう天ぷらは、うどん鉢の上部を覆うような円状の衣に、スライスしたごぼうを閉じ込める独特の構造となっている。

 「因幡うどん」の原宿出店は、福岡のうどんが「資さん」や「ウエスト」だけでなく、もっと多様性があることを、広く知ってもらういい機会ではないか。

 おなじ博多うどん系統の「ウエスト高田馬場店」も閉店して久しく、因幡うどんは都心の博多うどん店として貴重な存在だ。ここは、首都圏の「資さん」や町田市の「ウエスト」と食べ比べて、麺・出汁・天ぷらの違いを観察するのもいいだろう。



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