日産が決算発表を行った。なかなか厳しい数字が並ぶなか、日産にとって大切な車種となる「スカイライン」の復活が盛り込まれた。頑張るしかない日産だが、今後はいったいどうなる?
【画像ギャラリー】限定1000台が完売したスカイラインNISMOの姿をじっくり見て!(12枚)
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産、ベストカーWeb編集部
新型スカイラインは「日産復活」を示すか?
決算発表に先立って公開された再建計画情報には「新型スカイライン」という文字列が含まれていた。しかしながら純損失が6709億円というかなりインパクトのある数字が発表されたが、細かい精査は一度置いておいて、そのなかでもスカイラインの文字があったのは嬉しいところ。
新型スカイラインは電動モデルとしての登場などが噂されているが、ベストカーWebではあくまでもセダンであり、内燃機関を残したモデルになると見ている。
やはりスカイラインがあるべき姿を日産は求めるだろうし、そして今回の発表でわざわざ車種名を出すあたり再建計画「Re:Nissan」の中核をなす日産のプライドであるはずだ。
まったく情報が入ってこないが、少し回帰的なデザインで登場するなど日産らしさをしっかり訴求したモデルになってほしい。
かなり厳しい状況になっていることに変わりはないが、スカイラインという大黒柱を持っていかに日産が復活するのか?明るくない状況とはいえ、スカイラインの名が出たことはほんの少しだけの安心感を覚えてしまったが……。
当期純利益は6709億円のマイナス、2025年度予想は「未定」に
なお日産の2024年度通期の決算内容だが、売上高こそ前年度並みの12兆6332億円を達成したものの、営業利益は698億円と前年の5687億円から大きく低下、経常利益も前年度よりおよそ5000億円低い2102億円にとどまった。前述の通り、当期純利益はマイナス6709億円だ。
いっぽう2025年度の連結決算予想については、環境の不確実性などから営業利益および当期純利益予想を「未定」とした。