政治ジャーナリストの田崎史郎氏が14日、BSフジ「BSフジLIVE プライムニュース」(月~金曜後8・00)に生出演し、野党各党の消費税減税案に私見を語った。
立憲民主党は消費減税案として、「超短期的な緊急対策」「食料品の税率を原則1年ゼロ%に引き下げ」「給付付き税額控除に移行」の3つを掲げた。財源について、長妻昭代表代行は「できる限り赤字国債に頼らないということで、具体的に財源を捻出して早ければ今週、遅くても来週にも発表していこうと考えている」と述べた。
立憲案について見解を問われた田崎氏は、「赤字国債を出さないように財源を探そうとしている姿勢はいいと思う」と評価した。
一方で、田崎氏が首をかしげたのは、消費税率を時限的に一律5%に引き下げるとしている国民民主党案だった。「国民民主党の方は、財源は赤字国債でいいじゃないかと言ってしまったら、何も財源を探す必要がなくなる。それでいいのかな、あまりにいい加減すぎる」と苦言を呈した。
国民民主の浜口誠政調会長は「それはちょっと違います」と苦笑い。「短期的な、時限的な部分においては、財源は国債にも頼るところはあります」としつつも、税収の上振れ分については「国民の皆さんのお財布に返していくことはしっかりやるべきだと思います」と説明した。
浜口氏によると、党内では別の財源案も検討しているという。「党内で議論しているのは、インバウンドの皆さんには消費税は免税されていますけど、これがいろんな不適切な使われ方もしているというのもある。インバウンドの皆さんの消費税の免税は課税対象にしてもいいんじゃないか。そうすることで、6000億とか7000億くらいの税収になってくる」。また「短期的に国債に頼ると申し上げているけれど、いろんな工夫もしていくべきだ」と述べた。
これに対し、田崎氏は再び「表向きというのは、“国債に頼ります”と言っているから、僕のような疑問が出るんですよ。丁寧にやるんだったら、きちんと言って欲しいんですよ」と疑問を口に。「時限的というのはどれだけの期間なんですか?財源はどう考えているんですか?と。党ではっきり言わないと判断が付かない」と矢継ぎ早に質問をぶつけ、いら立ちを募らせた。
「言っています、それは」と反論する浜口氏に、田崎氏は「国債の話しかしてないでしょう?」と、疑問が晴れる様子はなかった。