警察と消防によりますと、きょう午後3時過ぎ、愛知県犬山市の入鹿池(いるかいけ)に「飛行機のようなものが落ちたようだ」などと通報が相次ぎました。
防衛省によりますと、自衛隊の練習機が墜落したということで、自衛隊や警察、消防などが捜索・救難にあたっているということです。
【現場の画像】自衛隊のT-4練習機が墜落 2人搭乗 愛知・犬山市の入鹿池「クルクル回りながら頭から突っ込んだ」
(近くにいた人)
「爆音がした感じがして、すごく大きな音がした。『ドスーン、ゴー』という鈍いような」
(近くの店の人)
「離れているのにすごく大きな音だった。ドーンという重い感じの音だった」
Q.目撃者など近くで見聞きした人の情報はありますか?
「やっぱり近くに来るときに、飛行機が落ちてくるのはわかったらしいんですが、クルクル回っていたと言っていた。頭から突っ込んだ感じなので、そんなに波は立たなかったと」
(明治村にいた人)
「大きな音がするなと思って上を見たら、飛行機がこっち側に向かって落ちてきていて、すごく近くで飛行機はひるがえって池の方に落ちていって、陸に落ちないように、頑張って池の方に落としたのかなと思って。見上げていてすぐに落ちたので、その後はガソリンの臭いがくさいなとみんな言っていました。飛行機が落ちたのは見ていないですが、目の前から消えて5秒後ぐらいに池の方から『ボーン』と音がして、なんか飛行機の墜落音のイメージとは違うなとは思いました。大きかったんですけど」
防衛省によりますと、墜落したのは宮崎県、新田原(にゅうたばる)基地所属のT-4練習機1機で、航空自衛隊・小牧基地を離陸し、午後3時台に入鹿池付近でレーダーから消えたということです。
また、乗っていたのは2人で、新田原基地に向かう途中だったということです。現場には自衛隊の捜索機がすでに到着し、機体と搭乗員2人の捜索・救難にあたっているということです。
また、飛行前の点検では異常がないことを機長が確認していたということです。
林官房長官は先ほど、「航空自衛隊所属のT-4練習機1機が、愛知県にある航空自衛隊・小牧基地を離陸した直後に墜落した」と明らかにしました。
入鹿池の近くにある博物館・明治村の所長は「午後3時10分ごろ爆発音のような大きな音がした」と話しています。
けが人などはわかっていません。
愛知県警では県警本部に30人態勢の「総合警備本部」を設置し、情報収集などにあたっています。