【ワシントン共同】トランプ米大統領は「トランプコイン」と呼ばれる暗号資産(仮想通貨)の保有上位220人を招き、22日にワシントン近郊で夕食会を開く。開催発表後にコイン価格が急騰。一族が経営する企業が利益を得たとの指摘や、「大統領へのアクセス権を売り物にしている」(米紙)との批判が噴出しているが、トランプ氏は気にしていない。
夕食会はトランプ氏が所有するゴルフ場で開催。上位25人にはトランプ氏との時間を独占できる歓談の機会がある。ロイター通信によると、投資家らが夕食会の参加資格を得るために費やした金額は計約1億4800万ドル(約215億円)に上る。
申し込みは12日に締め切られ、ウォールストリート・ジャーナル紙は上位25人の多くが外国人だと報じた。
トランプコインはトランプ氏の一族が発行。トランプ氏の2期目就任直前に販売が始まった。価値は下落していたが、夕食会の開催発表で約30%上昇した。
トランプ氏は昨年の大統領選期間中から米国を仮想通貨の「超大国」にすると宣言。就任後には利用促進に向けた大統領令にも署名した。