重鎮記者が政府のコメ政策をバッサリ「ただちに消費者に届ける政治の意思が見られない」


【画像】知事「いや、さすがに1年で2倍は高いでしょ」

 政府は、コメの価格高騰に対応するため、4月までに政府備蓄米の入札を3回行い計31万2000トンの放出を進めているが、小売業者を通じて多くの消費者が入手できるような環境には至っておらず、価格も高止まりが続いている。農水省は、備蓄米放出に関する今後の運用の一部見直しを決め、今後の放出分についてはスーパーなどの小売業者に迅速に届けるため、「優先枠」を設定すると16日に発表した。今月下旬から7月にかけて毎月、10万トンずつ放出し、各回ともそのうち6万トンが優先枠となる。4回目の入札は5月28日から30日にかけて行われる。こうした取り組みがコメの安定的な流通や値下がりにつながるかどうかは、不透明だ。

 番組では、出演者やゲストが討論する「ジグザグ考論」で、適正なコメの価格などをテーマに意見が交わされた。この日、コメンテーターで出演した橋本氏は、そもそもの話として「政府の基本的な考え、危機意識が足りない」とバッサリ。「コメは主食でしょ? それが(価格が)倍でしょ? となれば、緊急事態。緊急事態なら緊急事態に対応しないといけないということだ」と述べ、政府の対応のまずさを指摘。「通常のルートでは流通ではこうなっているんだけど、ここは(緊急事態だから)断ちきって、川下(消費者側)にただちに(コメを)届けるというのが政治。でも、ここには政治の意思が見られない」と苦言を呈した。

 その上で「もう少し、全体として、なぜ(現在)こうなっているんだと、分析がなされているのか」とも述べた。「最初に言っていたじゃないですか。『備蓄米を出せば値段は下がる』と。で、全然そうなっていない。そうなっていないのはどうしてなのかをきちんと検証した上で、次なる政策を出したのかということ」と述べ、現在の政府の対応は「単なる『弥縫策』。根本的な対策にはなっていない」と切り捨てた。

 橋本氏は、自身が秋田のブランド米「サキホコレ」をPRするアンバサダーの1人であることを明かした上で、「最近は、お米を食べる人が少なくなっていることを非常に憂いている。お米は非常に力になる。おいしいお米を食べると、こんなにいいことがあるんだよということを広められるか、ということにも力を入れないと。せっかく作っても、売れなければしょうがない」とも訴えた。



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