価格高騰が続くコメに関する自民党・江藤拓農相の発言が、国民民主党・玉木雄一郎代表や立憲民主党・泉健太前代表など様々な政治家からXで批判されている。玉木氏は2025年5月19日、「所管大臣として配慮を欠いた発言」などと指摘。泉氏も同日、「備蓄米を放出すべきだ!」などと反応した。
【画像】江藤拓農相の発言を「どういう感覚か」と批判する実際の政治家のX投稿
■江藤拓農相「本当に私の発言は不適切であった」
問題になったのは、江藤氏が18日に佐賀市内で行った講演。各社が報じた動画によると、江藤氏は「私はコメを買ったことはありません。支援者の方々が沢山くださるので、まさに売るほどある」などと述べた。
江藤氏は19日の参院決算委員会で、上記の発言について言及。「コメを買ったことがないと言ったのは、実は間違いであります。週に2回は必ずこのコメ問題が発生してからスーパーを回るようにしてます」と釈明し、次のように謝罪した。
「中々コメが手に入らない、そういうご苦労をされている方にとって、私のような立場にある人間が『コメがいっぱいあるんだ』と言ったことについて、非常に嫌な思いをされたりしたことについては、本当に私の発言は不適切であったという風に思っております」
その後、江藤氏は「発言については、修正し撤回をさせていただきました」とした。
玉木氏は19日、「コメを買ったことはありません」という発言を報じた記事を受け、「多くの国民がコメが高くて困っている中、所管大臣として配慮を欠いた発言だし、『売るほどある』なら売ってくれと思われても仕方がない。適正価格のコメが国民に行き渡る政策を速やかに講じてほしい」とXで指摘した。
泉氏も同日、江藤氏の釈明を報じた記事に反応。「驚いた。そんなのは、ごくごく一部の恵まれた家の話。米を買えず困っている国民の立場に立って、備蓄米を放出すべきだ!」との考えをXで示した。
立憲・福山哲郎参院議員も、「なぜこんな発言をするのか。理解できない。米の値段が高くて困っている多くの人を考えればこんな発言はできないはずだ。論外」とXで反応。元参院議員の蓮舫氏も、「こりゃ、ないわ。お米の値段の高さもわからないし、いただいたお米への敬意もない農林水産大臣」と指摘。立憲・小川淳也幹事長も「どういう感覚か。耳を疑う。不適切にもほどがある」と批判している。