『あんぱん』制作統括が語る河合優実のすごさ「オーディションからただ者じゃなかった」


【写真】召集令状を見つめる豪だが…

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◆河合優実は「ずっと見ていたい人」

蘭子は、ヒロイン・のぶの妹で、朝田三姉妹の次女だ。真面目で勉強もできるが、家族思いで郵便局に勤めながら家を支えていた。演じる河合さんは、ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(NHK)『不適切にもほどがある!』(TBS)で注目され、多くの映画やドラマに出演中。主演から助演までこなすが、その佇まいと独特の存在感は唯一無二だ。河合さんは今作ではもともとヒロインオーディションを受けていた。

「グループオーディションで初めて河合さんにお会いした時に、ひきつけられました。芝居に限らず彼女の自己紹介やほかの人の演技を見ているときの佇まいを含めて、『ずっと見ていたい人』でした」と明かす。  

印象に残っているのが、最終候補者が集まったカメラテストだという。

「1人ずつ芝居をしてもらったのですが、河合さんはスタジオ内の環境を人知れず確認していました。たとえば『あそこに時計がある』とか一瞬で空間を把握して自分のものにしているのを見たときにすごいなと感じました。すべてをお芝居に反映させているわけではないと思うのですがその嗅覚がすごかった」

ヒロインが今田さんに決まった後に、次女役と三女役について検討した。

「蘭子は冷静で俯瞰で家族全体のことを見ている。自分より家族の幸せを願っていることも含めて、河合さんに演じていただいたら、すごくはまるんじゃないかなと考えました。姿勢も良くて所作も美しいし、昭和の着物も似合うのではないかとも思いました」



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