白米に“塩鮭の切れ端”だけが乗ったさみしすぎるシャケ弁…実は“ひとかけらでコメが無限に食べられる”秋田のソウルフード「ぼだっこ」だった


ぼだっこの弁当がネットで騒動に

【写真】鮭の切れ端一つでご飯がいくらでも進む…大ブレイク中の秋田名物「ぼだっこ飯」

 確かに、弁当のビジュアルを見ただけだと、貧乏くさく感じる人がいても当然だろう。格安弁当のように思えるのも仕方ないのかもしれない。ところが、それは大きな見当違いと断言せざるを得ない。なぜなら、この弁当は秋田県の郷土料理、“ぼだっこ”を乗せた弁当だからである。

 ぼだっこの不思議な呼び名の由来は諸説あり、鮭の切り身の鮮やかな色がボタンの花に似ているためだとか、その見た目がいろりに入れるほだ木に似ているから、とも言われる。

普通の鮭の切り身とは別物

 秋田県で開発されたあきたこまちは甘みと旨みの強い品種であり、ぼだっことの相性もいい。したがって、150円の弁当は貧乏飯ではないのだ。むしろ、少しの切り身でコメの旨みを存分に堪能できるのだから、贅沢なことこの上ない。ぼだっことコメがもつポテンシャルを最大限に引き出した弁当ということができる。

 この弁当が販売されているのは、秋田県大仙市にある「しゅしゅえっとまるしぇ」という地元産食材などを販売する店である。Xで検索すると、写真がバズった影響で多くの人が現地に足を運び、実食しているようだ。その影響か、秋田県湯沢市在住のイラストレーター・菅貴彦氏が現地に行ってみたところ、なんと昼過ぎには“完売”していたそうである。



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