閉園したフランスの水族館に、シャチとイルカたちが取り残される。劣悪環境を保護団体がSNSで拡散


【動画】閉園水族館に取り残されたシャチたちが泳ぐ姿

映像には、藻が大量に繁殖した濁った水のタンク内で、23歳の母シャチ・ウィキと11歳の息子ケイジョが目的もなく泳ぎ続ける様子が収められており、SNSを通じて瞬く間に世界中に拡散された。

「ヨーロッパ最大の水族館」をうたうマリンランド・アンティーブは1月5日に閉園。 Tide Breakersの投稿によると、閉園以降、同園は事実上放置されており、2頭のシャチと12頭のイルカが未だ移送先を見つけられず、劣悪な環境に取り残されている。

BBCによると、2021年に法案が通過したフランスで鯨類を用いたショーが禁止される法律が、2026年に施行されるという。
Daily Mailによると、最低限の飼育スタッフが法的義務に従って給餌を行ってはいるが、精神的刺激のない環境が高度に知能を持つシャチたちに深刻な影響を及ぼしていると指摘されている。

TideBreakersの共同創設者マルケタ・シュスターロヴァ氏は、Daily Mailの取材に「この状況は緊急事態であり、国際的な関心と迅速な対応が必要です。フランス国内で飼育されている最後のシャチ2頭を、このまま放置してはならない」と訴えている。



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