大阪・関西万博で、虫が大量発生しているとしてXで複数投稿され、注目を集めている。特に海辺に位置する「ウォータープラザ」周辺で発生しているようで、大屋根リングの柱に大量の蚊のような虫がついている写真などが投稿された。
【画像】大屋根リングの柱にびっしり…大量発生した「ユスリカ」
万博側は、殺虫剤や成長阻害剤を撒くなど対策をしているほか、専門業者へも相談していると説明している。
■「警報級の雨」の後に大量の虫を目撃、トイレや自販機などにも
2025年5月17日に万博会場を訪れたというXユーザーは、大屋根リングのウォータープラザ寄りの柱に、びっしりと虫がついている写真を投稿した。午前中に降っていた「警報級の雨」が上がった後に撮影したという。
Xユーザーによると、他にも「トイレ、自販機、給水機、ウォータープラザ前とその近くのパビリオンなど」で虫が大量発生していた。
このXユーザーは、万博を訪れたのは17日で4回目だったといい、「初めて雨の日に行きました。(虫が)大量にいたのはその日が初めてです」と明かした。
その後、快晴の20日にも万博を訪れており、昼時点では「気にならない感じです」とした。ただ、この日はウォータープラザには行っておらず、そこには「いるかもしれませんが大量にはいないです」「夜はわかりません」とも付け加えた。
万博を主催する日本国際博覧会協会(万博協会)の広報報道課は20日、J-CASTニュースの取材に、虫の大量発生については把握しているとした。
大量発生しているのは、「ユスリカ」だ。国土交通省木曽川上流河川事務所のサイトによると、ユスリカは水辺に生息するハエの仲間で、蚊に似ているが刺して血を吸うことはないという。
万博協会によると、会場内の雨水桝や植栽を中心に成長阻害剤を散布しているほか、虫が屋内に入らないよう大型の殺虫剤「ベープ」を撒く、殺虫ライトを設置するといった対策を取っているという。
効果について尋ねると、「(今している対策は)どうしても対症療法なので、今なお発生はしている状況」とした。発生範囲については「主にウォーターウォータープラザ周辺ですとか、広い範囲に飛んでいますね」と話した。
そのため、専門業者にも相談しており、さらなる対策を検討しているところだとした。