21億円の口止め料、Xで母親をスカウト…イーロン・マスクが”14人以上の子供”を作った理由が異常すぎる


【写真】2025年2月11日、ホワイトハウスの大統領執務室で息子を抱くイーロン・マスク

■「人類の文明は崩壊しようとしている」マスク氏の独特な危機感

 世界最大のSNS「X」を所有するマスク氏だが、その育児観の根底には、一般とかけ離れた特異な思想があるようだ。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、イーロン・マスク氏は自分の子どもたちを古代ローマの軍隊になぞらえ、「軍団(レギオン)」と呼んでいるという。同紙は、マスク氏が人口減少で「黙示録」を迎える(文明が崩壊する)との強い危機感を抱いていると伝えている。

 この独特な危機意識は、プライベートのメッセージにも表れている。同紙によるとマスク氏は、元恋人のアシュリー・セント・クレア氏に、「黙示録が訪れる前にレギオンのレベルに到達するには、代理母が必要だ」などとメッセージを送っていた。

 マスク氏はこの考えを繰り返し主張している。ウォール・ストリート・ジャーナル紙と豪ニュースメディアのnews.com.auは、マスク氏が自身のXに「出生率の低下により文明は滅びる」などと投稿したと指摘する。

 昨年はマスク氏は、サウジアラビアの投資会議で「各国は出生率を最重要課題と考えるべきだ。新しい人間がいなければ人類は存続できず、どんな政策も無意味になる」と語った。

■インフルエンサーとの子どもをめぐる法廷闘争

 まるで世界の未来を変えようとしているかのようなマスク氏だが、そのユニークな「子孫繁栄計画」は、ついに裁判沙汰に発展した。

 英タイムズ紙によると、26歳の保守系インフルエンサー、アシュリー・セント・クレア氏は、マスク氏との間に生まれた息子を認知するよう提訴。セント・クレア氏の息子は、古代ローマの創設者にちなんで「ロムルス」と名付けられたという。

 マスク氏は巨額の金銭でねじ伏せようとしたようだ。米フォーブス誌とウォール・ストリート・ジャーナル紙は、マスク氏がセント・クレア氏に対し、子どもについて口外しないことを条件に、1500万ドル(約21億円)の一時金と月額10万ドル(約1400万円)の養育費を提示したと報じた。

 セント・クレア氏がこの提案を拒否すると、マスク氏は養育費を月額4万ドル(約570万円)に減額。さらにウォール・ストリート・ジャーナルの記事公開後には2万ドル(約280万円)にまで切り下げたという。

 マスク氏が父親であることは、科学的証拠から明確に裏付けられているという。英インディペンデント紙によれば、親子鑑定でマスク氏がロムルス君の父親である確率は「99.9999%」と判明。セント・クレア氏の弁護士ドロア・ビケル氏は同紙に「支払い減額のタイミングは、親子鑑定と口止め命令について意見が対立した時機と一致している。金銭が武器として使われているとしか考えられない」と批判した。



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