夫と神社で…斎藤元彦氏と刑事告発されたメルチュ折田楓社長(33)、週刊文春が捉えていた“騒動後の姿”《兵庫・公選法違反問題の当事者》


【画像】帽子を目深に被り…PR会社「メルチュ」折田楓氏の現在の姿

 兵庫県・斎藤元彦知事(47)らの7項目にわたる疑惑を、西播磨県民局長の男性が告発し、その後死亡した問題。「週刊文春」取材班が、全取材メモと未公開の物証を紐解き、斎藤知事の“正体”に迫った連載『冷血の知事』より、第1回を特別に全文公開する。

 昨年11月の兵庫県知事選を巡っては、再選した斎藤知事とPR会社「merchuメルチュ」の折田楓社長(33)が公職選挙法違反(買収、被買収)の容疑で刑事告発された。事態が表面化して以降、雲隠れを続けてきた折田氏だが――。(全2回の2回目/ はじめから読む )

(初出:「週刊文春」2025年2月27日号。年齢、肩書は当時のまま。)

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 齋藤元彦と折田楓。2人を急接近させたのは、共通の知人で、事実上の選対本部長として動いていた鈴木裕(仮名)とされる。神戸市の元町商店街にある老舗靴店の四代目で、斎藤の後援会事務所が入る物件のオーナーだ。斎藤が大阪府財政課長だった頃からの付き合いで、初当選した21年の知事選でも選挙運動を手伝っていたという。今回の選挙では陣営の広報担当者とされており、事務局長を自称していた。

 折田は、投開票日3日後の昨年11月20日、問題のnoteでこう振り返っている(のちに一部修正)。

〈とある日、株式会社merchuのオフィスに現れたのは、斎藤元彦さん。/それが全ての始まりでした。(略)兵庫県庁での複数の会議に広報PRの有識者として出席しているため、元々斎藤さんとは面識がありましたが、まさか本当に弊社オフィスにお越しくださるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです〉

 さらに、キャッチコピー考案やメインビジュアル作成についても詳しく綴られていた。

〈コピーは、以前の「躍動する兵庫」から「兵庫の躍動を止めない!」へ。/カラーは、兵庫県旗の色を意識した「兵庫ブルー」をベースとした斎藤さんオリジナルの「さいとうブルー」に一新しました〉



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