「殺すつもりなかった」 加古川ダム遺棄初公判、21歳男が殺意否認


 兵庫県加古川市のダムで昨年8月、衣装ケースに押し込まれた大阪市淀川区の小西優香さん=当時(20)=の遺体が見つかった事件で、殺人と死体遺棄の罪に問われたスカウト業、森翔馬被告(21)の裁判員裁判の初公判が25日、神戸地裁(飯島健太郎裁判長)で開かれた。森被告は「殺すつもりはなかった。それ以外は認めます」と殺意を否認した。

 検察側は冒頭陳述で、スカウト業を通じて知り合った小西さんと一緒に森被告宅を訪れ、「殺意をもって首を圧迫した」と指摘。さらに、稲岡和彦被告(43)=死体遺棄罪で1審有罪、控訴=にレンタカーを借りさせて衣装ケースに入れた遺体を運び、「土嚢(どのう)をくくりつけ、ダム湖に遺棄した」と述べた。

 一方、弁護側は傷害致死罪にとどまると主張した。

 起訴状などによると、森被告は昨年8月9日、大阪市の自宅マンションの一室で小西さんの首を圧迫して殺害。稲岡被告と共謀し、遺体を衣装ケースに入れた上で、約80キロ離れた兵庫県加古川市内のダムに運んで遺棄したとされる。



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