【広州=遠藤信葉】米国のトランプ政権によるハーバード大の留学生受け入れ停止措置を巡り、香港政府の蔡若蓮教育局長は23日夜、SNSで「世界中の学生を歓迎する」と投稿し、香港の大学に対して、米政権の措置の影響を受けた留学生の権利を保護するよう指示したと明らかにした。
理工系の研究教育に定評がある香港科技大は、学生が転学を希望すれば、無条件で学生を受け入れると表明。ハーバード大の単位を認めるほか、専門チームを設置し、入学手続きや住居やビザの手配を支援する。香港城市大や香港理工大なども、特別奨学金などの支援提供を表明した。
香港紙・明報は24日、大学関係者の話として、「米国の優秀な科学技術人材を吸収する間違いなく良い契機だ」と報じた。