私は30歳になるまでに64カ国を訪問したが、すべての目的地が期待どおりだったわけではない。南アフリカとモロッコは美しかったが、旅行中にいつも安全だと感じることはできなかった。日本とギリシャはすばらしかったが、人が多すぎて、しばらく再訪するつもりにはなれない。
私は幼いころから海外旅行をしてきた。
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家族でクルーズ旅行をした年月が、やがて大学時代から20代にかけてのグローバルな旅への情熱に変わった。大学生が船上で学びながら世界各国を訪れる留学プログラム「セメスター・アット・シー(Semester at Sea)」に参加し、100日間をクルーズ船で生活しながら10カ国を訪れたことで、その情熱がさらに強まった。
30歳までに何カ国訪れるなどという具体的な目標はなかったが、その代わりに仕事のスケジュールと予算が許す限り旅行することを目指した。
家族旅行、女子旅、夫との小旅行などを通じて、30歳になる前に6大陸の64カ国を訪れた。
これらの目的地のいくつかは前評判どおりだったが、実際に行ってみると期待外れだった国もいくつかある。
以下で、再訪する気のない国を紹介しよう。
1. 南アフリカ
多くの人が、南アフリカをこれまで訪れたなかで最高の国と絶賛するので、私もずっと前から絶対に行ってみたいと思っていた。
そして昨年ついに、友人とサファリ・アドベンチャーで南アフリカの海岸線をクルーズし、この国の景色と豊かな文化に感動した。
野生動物見物ツアーで「ビッグ5」と呼ばれる動物を探すスリルは、ほかでは経験できない。また、魅力的なモッセルベイに始まり、グケベラ近くの息をのむようなアド・エレファント・パークまで、この国の沿岸の名所を探索するのも楽しかった。
しかしケープタウンに着いたとき、現地ガイドたちが、盗難、強盗、路上犯罪に注意するよう繰り返し警告するようになった。
犯罪率の高さを強調する彼らの態度が、女性だけで二人旅をしていた私たちにとって、滞在中ずっと不安の種となった。
不安がつねに頭の片隅にあるため、テーブルマウンテンやケープ半島の美しさを楽しむのが難しいと感じることもあった。用心して、夜間は出歩かないようにした。
もちろん、どこを旅行するにしても注意が必要だ。しかし、念願だったサファリを体験できたこともあり、近いうちに南アフリカに戻るつもりはない。