福島県大熊町の旧原子力災害対策センターが解体





建物の解体が始まった旧原子力災害対策センター(オフサイトセンター)=25日、福島県大熊町(芹沢伸生撮影)

 環境省は25日、東京電力福島第1原発事故で政府の対策本部が置かれた同県大熊町にある旧原子力災害対策センターの建物の解体工事に着手し、報道陣に公開した。

 福島第1原発の南西約5キロにある同センターは、鉄筋コンクリート2階建てで延べ床面積1230平方メートル。この日の工事は粉塵(ふんじん)の飛散を防ぐ散水が行われる中、重機が大きな音を立てて、厚いコンクリートの壁を壊していった。

 この建物では事故直後、政府や県などのスタッフが対応に当たった。だが、放射線防護機能が不十分だったため屋内でも放射線量が毎時100マイクロシーベルトを超えたため、対策本部は福島県庁へ移転した。工事は今年度いっぱい続く。



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