日産自動車の内田誠前社長らの退任に伴う報酬が、6億円を超えると27日、各メディアで報じられた。巨額な赤字に陥っている日産は、工場の大幅閉鎖や2万人規模の人員削減を余儀なくされている最中とあって、ネット上ではさまざまな声が噴出した。
内田氏は、業績悪化やホンダとの経営統合協議の破談を受けて3月末に退任した。共同通信などによると、内田氏はじめ執行役4人の退任に伴う報酬が計6億4600万円だったと、同日公表した株主総会の招集通知で開示された。
日産の2025年3月期連結決算は、純損益が6708億円の巨額赤字となった。世界の完成車工場を17カ所から10カ所に減らし、2万人規模の人員削減する方針を示している。
経営責任を取った形の役員に、多額の報酬が支払われるのは理解しがたいという人が大半を占めたようで、X(旧ツイッター)には「内田前社長ら」「報酬6億円」「執行役4人の退任」などの関連ワードが次々とトレンド入り。
「成果でも貢献でもなく、失敗の代償として支払われた報酬にしては額が大きすぎませんか?」「まともなら報酬辞退ではないのか? これまでも随分もらっているでしょうから」「正当な報酬なんだろうけど希望退職の募集とかするのであるだろうから辞退してほしい これまでに十分もらっているでしょ?」と疑問視する声があふれた。
「いい会社だなー」「良い会社だね『もらっちゃえ日産!』だな」「経営不振になるのも納得ですね」「日産がこうなってしまったのも納得。必然」といった皮肉や、「いや 6億円払う方だろ」「これは株主代表訴訟案件だろ会社に多大な損害を与えてるんだから」とあらためて経営責任を問う書き込みも目立った。
「工場閉鎖で多くの従業員たちがあすの生活も不安なほど困窮するまで追い込まれる可能性がある中で、あまりにも理不尽」「2万人の従業員のクビを切って、退任する役員には4人で6億円の報酬 これが日産、これが資本主義」といった意見もあった。
中日スポーツ