「バカにしてる」星野源のユーモア広告に批判殺到!隠された“おごり”が反発の根本原因であるワケ


【画像】別の意外な場所でも昭和レトロなユーモア広告を展開

町内会風ポスターに「巨大企業が宣伝に使うのはダメだろ」

これが戸越銀座商店街の案内所入口と横浜市鶴見中央の公共掲示板に掲示されたことが明らかになると、一部から「巨大企業が日本中で売るCDの宣伝に地域の掲示板を使うのはダメだろ」や「ちょっと市民の掲示板をバカにしてる」といった批判の声が上がりました。

「たった二ヶ所」大げさな反応に疑問の声も

筆者は、キャンペーン自体に特段問題があるとは思いません。これが23区内すべての公共掲示板をジャックするとかだったらさすがにまずいけれども、極めて限定的な規模で行政の許可も得ているのであれば、かわいらしいお遊び程度の話でしょう。

問われるべきはユーモアの表現方法

それは、批判されているプロモーション戦略云々ではなく、むしろ最近の星野源のおしゃれな音楽性によるところが大きいのではないかと思うのです。つまり、問われるべきはユーモアの表現方法なのです。

今回のアルバム『Gen』は、とても先進的なポップスです。海外のマニアックな音楽を取り込みつつ、シンガーソングライター星野源の内省を、より実験的に深掘りした仕上がりになっています。大ヒット曲「SUN」や「恋」のような国民的ポップスター路線とは異なり、世間一般に浸透している親しみやすい「星野源」像からは距離を置いた実験的かつ最新型のサウンドです。

当然、その新しい作風と、地域のお知らせ的なアナログ感、そして昭和のご近所感の古臭さはマッチしません。それを分かったうえで、あえて“面白い”ものとして打ち出したことが、今回の広告メッセージの核なのだと思います。



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