【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は25日、イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」(IS)指導者、アブバクル・バグダディ容疑者の急襲作戦で活躍した軍用犬「コナン」をホワイトハウスに招き、勲章と盾を授与して功績をたたえた。
コナンは、陸軍特殊部隊「デルタフォース」に所属するベルジアンマノリア種の雌犬。10月の急襲作戦でバグダディ容疑者をシリア北西部の隠れ家にあったトンネルの奥に追い詰めた際に負傷した。同容疑者は自爆死した。コナンの傷は既に癒え、今後も軍務を続けるという。
トランプ氏は、ホワイトハウスの中庭に連れ出されたコナンについて「恐らく世界で最も有名な犬だ。わざわざ中東から来てくれた。光栄だ」と紹介。報道陣に対し「君たちが口を開けば襲いかかるように訓練されている。気をつけろよ」と冗談も飛ばした。
トランプ氏は犬には触らなかったが、同席したペンス副大統領にはなついた様子で、ペンス氏にしきりにすり寄っていた。