「ヒョウ柄のガラガラヘビ」が米・アリゾナで発見される。“前例なき”突然変異に「こんなのは初めて」


【画像】「こんなのは初めて」ヒョウ柄のガラガラヘビ

ヘビを発見したのは、危険な爬虫類の捕獲と啓発活動を行っている団体「Rattlesnake Solutions」。同団体はこの珍しい個体の写真をInstagramに投稿し、「これは本当に奇妙だ」「数千匹のダイヤガラガラヘビを見てきたが、こんなのは初めて」とコメント。通常のダイヤガラガラヘビは菱形模様だが、このヘビのウロコ模様はカーブし、きのこ型のように見える丸い形をしている。見た目は変わっているが、他種との交雑を示す特徴はなく、遺伝的な「パターンの突然変異」との見解を示している。 

さらに、このヘビは生きたまま安全に捕獲され、住宅地から移送された。人々の間では、模様の特異性や出現の珍しさから「まるで芸術作品のようだ」との声も上がっている。

Rattlesnake Solutionsの代表であるブライアン・ヒューズ氏は、「アリゾナには毎年数千匹のガラガラヘビが出没し、多くの研究者がその姿を追っているが、こうした模様の個体は過去25年間でわずか3例」と語る。最初の例は約20年前、次が2016年に同じエリアで発見され、今回が3例目。自身も初めて目にしたといい、「私自身がこういった個体を直接見ることができるのはこれが最初で最後かもしれない」と、その希少性を強調している。

また、このような突然変異が環境要因による可能性も指摘されている。アリゾナ州は近年、深刻な干ばつと気温の上昇に直面しており、こうしたストレスが遺伝子に影響を及ぼした可能性があるという。「これは単なる美しいヘビではなく、気候変動の指標である可能性もある」とヒューズ氏は説明する。

この発見は、自然界における予測不能な多様性を浮き彫りにすると同時に、環境変化の影響にも注意を促す重要な一例となっている。



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