斎藤元彦兵庫県知事の告発文書問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)の委員長を務めた兵庫県議に対する名誉毀損(きそん)や脅迫などの疑いで書類送検された政治団体「NHK党」(旧NHKから国民を守る党)の立花孝志党首が4日、産経新聞の取材に応じた。立花氏は県議の事務所前で演説した行為自体は認めた上で「起訴されれば、裁判でしっかり無罪を主張する」と述べた。
立花氏は昨年10月31日~11月1日、疑惑告発文書を作成した元県幹部=昨年7月に死亡=の死亡原因を奥谷謙一県議が隠したという趣旨の内容をX(旧ツイッター)に投稿。同月3日には奥谷氏の自宅兼事務所前で「出てこい、奥谷」などと拡声器を使って発言したとして書類送検された。
立花氏は取材に「訪問前に事務所や奥谷県議の携帯電話に連絡したが出なかった。(電話に出ず)何を隠しているのか(と考えた)」と説明。訪問した目的は「奥谷県議の政治家としての姿勢を追及するためだった」と明かした。
また、立花氏は昨年10月25日に非公開で開かれた百条委の音声データを当時委員だった増山誠県議から内密に受け取り公開。委員長だった奥谷氏に「(流出元が)増山県議ですよと教えてあげる」ために電話で連絡したなどとする持論を展開。その上で「政治家としての姿勢を追及する行為が脅迫に当たるかを司法に判断していただく」と語った。