(ブルームバーグ): 米国と中国が通商合意に達する可能性は、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が交渉スタイルの根本的な違いを乗り越えられるかどうか次第だ。ホワイトハウスの首席補佐官代行を務めたミック・マルバニー氏はこうみている。
同氏は3日、「根本的なずれがある」と指摘し、「トランプ氏は最も高いレベルでの直接対話を望んでいるが、中国側が常にそうしたやり方を好むとは限らない」と語った。
マルバニー氏の発言は、ホワイトハウスが週内に行われる可能性が高いとしている両首脳の電話会談を巡る潜在的な障害を浮き彫りにしている。同氏はシンガポールで開催された「野村インベストメント・フォーラム・アジア」に出席した際にブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じた。
トランプ政権1期目で行政管理予算局(OMB)局長も務めたマルバニー氏はトランプ氏について、ビジネスでも政界でも首脳との直接的なコミュニケーションを好んでいると述べた。
しかし、このアプローチは、側近らが事前に重要な問題を詰めておくことを好む習氏が普段取るやり方とは対照的だ。
マルバニー氏は「彼らが昔ながらのやり方、つまり裏方を通じて合意を成立させられるとは思えない」との考えを示す一方、「習氏とのマンツーマンというトランプ氏流のやり方では、合意を成立させるのは非常に難しいと思う」と話した。
ホワイトハウスのレビット報道官は2日、米中首脳が今週中に電話会談を行う可能性が高いと記者団に伝えたが、具体的な日程には言及せず、実際に会談が行われる保証はないと説明した。
中国外務省の林剣報道官は3日の記者会見で、米中首脳会談に関して共有できる情報はないと述べた。
原題:Trump’s Dealmaking Style Won’t Sway Xi, Ex-White House Aide Says、*NO INFORMATION TO SHARE ON ANY TRUMP-XI CALL: LIN (抜粋)
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