容疑者「いなくなって車で捜した」女児誘拐、連れ戻そうとしたか

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栃木県小山市内から大阪へ向けて移送される伊藤仁士容疑者=24日午前

栃木県小山市内から大阪へ向けて移送される伊藤仁士容疑者=24日午前

 大阪市住吉区の小学6年の女児(12)が誘拐され栃木県小山市で保護された事件で、同市の自称派遣社員、伊藤仁士(ひとし)容疑者(35)=未成年者誘拐と監禁容疑で送検=が、「女児がいなくなったのに気付いて車で捜した」などと供述していることが27日、捜査関係者への取材で分かった。伊藤容疑者が女児を連れ戻そうとした可能性があり、府警が詳しい経緯を調べている。

 捜査関係者によると、伊藤容疑者は17日に女児を自宅に連れ帰り、23日まで監禁した疑いがある。女児は同日朝に逃げ出したが、伊藤容疑者は「いなくなったのに気付いて車で捜した」などと供述したという。

 「心配になった」という趣旨の話もしているが、伊藤容疑者は女児のスマートフォンや靴を取り上げるなどして逃げられないようにしており、女児を誘拐したことが発覚するのを恐れた可能性もある。

 女児は同日午後1時半ごろ、近くの交番で「大阪で行方不明になっていると思う」と申告し、保護された。その際、靴は履いておらず、スマホやリュックサックなどは持っていなかった。

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