山尾志桜里氏の公認に抗議する目的で…同姓同名の「山尾しおり」名乗り出馬表明
国民民主党の玉木雄一郎代表が3日、東京・永田町の第一議員会館で行われた定例会見に出席。今夏の参議院選挙に同党から山尾志桜里元衆議院議員が全国比例代表で立候補したことを受け、政治団体・NHK党が通称「山尾しおり」を名乗る男性を公認予定であることに対し、「普通に考えると認められないと思う」と見解を語った。
国民民主党は5月14日の両院議員総会で、次期参議院選挙の候補として、山尾志桜里氏、足立康史氏、須藤元気氏、薬師寺道代氏の4人を内定。山尾志桜里氏を巡っては、過去の不倫疑惑や党の方針と相反する政策を表明していること、出馬に際して現在まで一切のメディア対応を行っていないことから、批判の声が上がっている。
「山尾しおり」を名乗る男性は2日、自身のYouTubeチャンネルで、参院選への出馬やNHK党が同氏を公認予定であることを表明。国民民主党が山尾志桜里氏を公認したことに抗議する目的での出馬だとし、自身が政治家として当選するつもりはないと強調した上で、5日に会見を行う予定だとしている。
公認候補と同姓同名の「山尾しおり」出現に、「ちょっと推移を見守りたいと思いますが、今のルールだと立候補はできないと思います。国政では本名じゃない名前でも出られますし、芸名で出ている方もたくさんいますが、あれはやみくもに全部認めているわけじゃなくて、例えばその名前での活動実績があるとか、本を出版して一定程度売れているとか、何でもかんでも認めているわけではない。今までそういう名前でやってきたような実績がないと認められないのではないかなと思いますので、あんまり心配はしていません」と困惑しつつも見解を語った玉木氏。
「あれが認められたら、例えば『玉木雄一郎』で出る人がいくらでも出てきたり、とにかく出まくれば落選運動をさせることができるので、そうなると民主主義の根幹が揺らいでいまう。法も総務省もそういう運用はしていないので、普通に考えると認められないと思います」と話した。
ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム