群馬県高崎市が発注した高崎芸術劇場(同市)の照明備品の指名競争入札をめぐる官製談合事件で、県警に官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された3容疑者のうち、劇場館長の菅田明則容疑者(66)と阿久沢電機(同市)社長の阿久沢茂容疑者(68)が27日までに公的団体などの役職を辞任した。
辞任した役職は、菅田容疑者が劇場館長や、劇場を運営する高崎財団副理事長・理事、ラジオ高崎社長・取締役、高崎観光協会副理事長・理事。阿久沢容疑者が高崎観光協会理事長・理事。
逮捕容疑は共謀して1月ごろ、都市集客施設整備室長だった劇場副館長の佐藤育男容疑者(50)が非公表の予定価格を菅田容疑者に漏らし、同24日に実施された指名競争入札で阿久沢容疑者の会社に落札させたとしている。