大阪女児誘拐の男、公開捜査知り「やばい」





伊藤仁士容疑者=24日午前

 大阪市住吉区の小学6年の女児(12)が誘拐され栃木県小山(おやま)市で保護された事件で、同市の自称派遣社員、伊藤仁士(ひとし)容疑者(35)=未成年者誘拐と監禁容疑で送検=が、女児が公開捜査されていることをテレビで知り、「やばいと思った」などと供述していることが27日、捜査関係者への取材で分かった。伊藤容疑者はそのまま数日間、女児を監禁し続けており、大阪府警は詳しい動機などを調べている。

 一方、伊藤容疑者宅にいた茨城県の女子中学生(15)について、容疑者が女児に「千葉から来た」と説明していたことも判明。自身は「せつじろう」と名乗っていたが、女子中学生のことも本名とは別の名前で呼んでいたという。

 府警は女児が行方不明になった2日後の19日夜、女児の顔写真などを公開。捜査関係者によると、伊藤容疑者は20日ごろには、ニュースで女児が公開捜査されていることを知り、女児にも伝えたという。

 公開捜査を知り、「やばいと思った」とする一方で、そのまま監禁を継続。女児は23日朝に、伊藤容疑者と女子中学生が寝ている隙に逃げ出し、近くの交番で保護された。

 伊藤容疑者は「(女児が)いなくなったのに気付いて車で捜した」と供述。「女児のことが心配になった」という趣旨の話もしているが、伊藤容疑者が女児を連れ戻そうとした疑いがあるとみて、府警が詳しい経緯を調べている。



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