給料に見合わない仕事?不満の理由と日本人の平均年収

キャリアを考える上で、年収は多くの人にとって重要な要素です。株式会社ビズヒッツが2025年6月5日に発表した調査結果によると、「仕事が給料に見合っていない」と感じた瞬間の第1位は「労働時間が長い」(31.0%)でした。この調査からは、労働と報酬のバランスに対する働く人々の意識がうかがえます。他にも様々な理由が挙げられていますが、気になるのは「同年代の人々はどのくらいの年収を得ているのか」という点でしょう。年齢別や業種別の平均年収は、自身の現状を比較検討する上で参考になります。

仕事の給料に見合わないと感じる労働者を示すイメージ画像仕事の給料に見合わないと感じる労働者を示すイメージ画像

「仕事が給料に見合わない」と感じる瞬間ランキング

ビズヒッツの同調査では、全国の20代から50代の働く男女525人に対し、「仕事が給料に見合っていないと思った瞬間」について尋ねています。その結果、最も多かった回答は「労働時間が長い」でした。

  • 1位:労働時間が長い(31.0%)
  • 2位:業務量が多い(23.2%)
  • 3位:責任が重い(12.6%)
  • 4位:他人の仕事をさせられる(6.3%)
  • 5位:成果が給料に反映されない(5.9%)
  • 6位:クレーム対応がしんどい(4.8%)
  • 7位:体力的にハード(4.6%)

1位に挙げられた「労働時間が長い」には、残業や休日出勤といった、所定労働時間外の働き方に対する不満が多く含まれています。残業代が適切に支払われていれば不満に繋がりにくいことから、サービス残業など、仕事と見なされない拘束時間の存在が示唆されます。

給料に不満を感じたらどうする?日本人の行動

同調査では、「仕事が給料に見合っていないと思ったらどうするか」についても質問しています。その結果、最も多かったのは「転職を考える」で42.5%でした。

  • 転職を考える(42.5%)
  • 仕事をセーブする(19.2%)
  • 何もしない(11.6%)
  • モチベーションを下げる(8.4%)
  • 効率をアップさせる(3.0%)

環境を変えることや、仕事量を調整するといった意見が見られる中で、3位に「何もしない」がランクインしている点が特徴的です。

「何もしない」と答えた人の声

「何もしない」と回答した人からは、以下のような意見が寄せられています。

  • 自分に見合った職場が少ないため、我慢しながら仕事を続けている(30代 男性)
  • 頑張っても女性というだけで報われないなら、頑張っても意味がないなと思った。けどお客様に迷惑がかかるので、手は抜けない(40代 女性)
  • とくに変わりません。仕事に誇りをもっているし、大好きだからです。収入は二の次で、仕事をまっとうすることが人生の目標でもあります(50代以上 女性)

不満を感じつつも、様々な理由から現状維持を選択し、働き続ける人も少なくないようです。次に、年代別・業種別の平均年収について見ていきましょう。