コメ価格の高騰が国民生活に影響を与える中、農林水産大臣に就任した小泉進次郎氏の発言や政府・与党内の対応が注目されています。お笑いタレントの渡辺正行氏もこの問題に言及しました。
お笑いトリオ「コント赤信号」の渡辺正行氏(69)は9日、フジテレビの情報番組に出演し、コメの価格高騰問題について自身の考えを述べました。
コメ価格高騰問題に言及するお笑いタレントの渡辺正行氏
小泉農相の就任と対策
「コメは買ったことがない」などの発言で事実上更迭された江藤拓前農相の後任として、小泉進次郎氏(衆院神奈川11区)が5月21日に農林水産大臣に就任しました。小泉農相は就任後、随意契約による政府備蓄米の安価な放出など、コメ価格高騰を抑えるための初期対策を講じています。
高騰要因と「緊急輸入」論
小泉農相は、6月5日の衆院農林水産委員会で、コメの高騰要因の一つとして卸売業者の利益増加を挙げました。大手卸売業者の中には、売上高が前年比120%超、営業利益が500%、または250%を超える企業もあると指摘し、「こういったことも含めて、よくお考えいただきたい」と述べました。さらに、高騰が収まらない場合の対応として、「緊急輸入も含め選択肢」とする考えを6月6日に示しています。
自民党内の意見対立
一方、自民党の森山裕幹事長(衆院鹿児島4区)は6月7日、盛岡市での党会合で、コメの価格高騰対策について異なる見解を示しました。森山幹事長は「主食であるコメを外国に頼ってはいけない」と述べ、緊急輸入による対応に否定的な姿勢を見せ、「何としても国産で、国民に安心してもらえる農業政策を打ち立てていくのが大事だ」と、国内生産の重要性を強調しました。
今後の注目点
コメ価格の高騰問題に対し、小泉農相は市場の構造や緊急輸入の可能性を示唆しましたが、自民党内からは国産重視の意見が根強く出ています。タレントの渡辺正行氏も備蓄米放出のあり方(「備蓄米って大体、税金で買ってるんだからね、買ったカネで出せばいいね」)に触れるなど、国民的な関心も高まっています。今後の政府の対応が焦点となります。
参考文献:
https://news.yahoo.co.jp/articles/8888a70c00d2fcfe5484328eab99a0540fb5ee63