経済、研究、政治…広がる日本の「ポンコツ化」の現実とは?

年を重ねると、徐々に、しかし確実に身体の運動機能が失われていきます。かつて軽くできていたことが、できなくなり、立ち上がる際にふらつくこともあります。これは自分ひとりの身体が「ポンコツ」になることですが、だれに迷惑をかけることもありません。

しかし、現在の日本を見ていると、どうも国全体が怪しい状態にあるのではないか、という懸念が浮上してきました。かつて世界の中で、技術大国、経済大国を誇っていた日本が、いまや「ポンコツ大国」と化しているのではないかという疑念です。

数字に見る経済力と研究力の凋落

この国家的な「ポンコツ化」の兆候は、具体的な数字にも現れています。かつて米国に次いで世界第2位だったGDPは、いまや中国、ドイツ、インドに抜かれ、5位となる見込みです。これは単に悔しいというより、むしろ当然の結果だと冷静に受け止める見方もあります。

文部科学省のデータによると、その国の研究力を測る論文指数も凋落傾向にあります。20年前は世界2位でしたが、直近では4位に後退しました。さらに、論文数自体も、20年前の4位から直近では10位へと大幅に順位を下げています。これらの指標は、日本の国力が減衰している現実を明確に示しています。まだG7のメンバーではありますが、実態はそれ以下ではないかと感じる人も少なくありません。日本社会はまだ表面的には健全に見えますが、内部は我利我利亡者と拝金主義者によって食い荒らされており、日本人の民度も相当低下しているという指摘もあります。

気概なき政治家たちの「ポンコツ」ぶり

なかでも、国の舵取りを担う政治家の「ポンコツ」ぶりは目を覆うばかりです。彼らの姿には、かつての指導者たちにあった一片の気概も感じられません。こうした政治家の無気力ぶりこそが、国家の衰退を象徴しているかのようです。

岸田文雄前内閣が「新しい資本主義」の実現を目指し、そのための柱として「科学技術立国」を掲げましたが、これらは当然のごとく掛け声だけで終わりました。これらを引き継いで成立した石破茂内閣も、成立当初から「でがらし議員」を寄せ集めた「ポンコツ内閣」と酷評されました。

石破茂総理と新内閣のメンバー。成立当初から「ポンコツ内閣」との声も上がった。石破茂総理と新内閣のメンバー。成立当初から「ポンコツ内閣」との声も上がった。

石破茂総理が年頭会見で「楽しい日本」にしたい、と不用意ともとれる発言をしたかと思えば、岩屋毅外務大臣はひたすら親中政策ばかりを推し進め、批判されてもケロッとしています。また、森山裕幹事長と宮沢洋一税調会長は、頑なに減税絶対反対の姿勢を崩さないようです。こうした個々の政治家の言動もまた、日本の「ポンコツ化」の進行を物語る一例と言えるでしょう。

まとめ:日本「ポンコツ化」の現実と求められるもの

経済指標の悪化、研究力の低下、そして何より一片の気概も見られない政治家たちの姿は、日本がかつてのような輝きを失い、様々な分野で「ポンコツ化」が進行している現実を示唆しています。表面的な健全さの裏側で、国を内側から蝕む問題は深刻であり、この現状に対する真剣な議論と、具体的な対策の実行が喫緊に求められています。

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