■海兵隊の派兵は異例?
トランプ政権の移民摘発に抗議するロサンゼルスのデモが5日目に入るなか…。
ロサンゼルス カレン・バス市長
「ロサンゼルス中心部での破壊と略奪行為を防ぐため、緊急事態を宣言し、外出禁止令を出した」
ロサンゼルス市は、チャイナタウンやリトルトーキョーなどがある市の中心部に、夜間の外出禁止令を出しました。
市長は、その理由についてSNSで…。
市長のSNSから
「大統領が起こした混乱の拡大に便乗しようとする悪人を阻止するために発令した」
“大統領が起こした混乱”…それは移民の強制摘発。そして、その後の州兵派遣を指します。
トランプ大統領は抗議デモが起こると、州知事の同意なく州兵合わせて約4000人、さらには海兵隊員700人をロサンゼルスに派遣したのです。
アメリカメディアは、国内に海兵隊が動員されるのは1992年のロス暴動以来だとしています。
アメリカ トランプ大統領
「もし私たちが介入していなければ、今頃LAは燃えていただろう」
ただ、町全体を暴動が覆った1992年と今回とは異なります。
市長は、騒乱は数本の通りのみでしか起きていないとしています。
住民
「軍の派遣が増えれば、状況は悪化するばかりだ。あおっているのは連邦政府だ」
一方、トランプ大統領は…。
トランプ大統領
「あいつらは動物だ。誇らしげに外国の旗を掲げている。国外からの敵がアメリカの都市を侵略し、征服することは許されない」
デモの参加者を「動物」「国外からの敵」と呼び、政敵である民主党の州知事や市長を攻撃しています。
トランプ大統領
「ロサンゼルスでは、無能な州知事や市長が厄介者や扇動者、反乱者に報酬を与えている」
居並ぶ制服軍人からは、トランプ大統領に同調するようにブーイングの声も上がりました。
テレビ朝日