茨城県常総市は28日、食物アレルギーや宗教上の理由から他の子供と同じ給食を食べることができない児童・生徒に配慮し、アレルギーの原因となる乳製品や卵など27品目と動物性食品を給食の食材に使わない「みんなでスマイル給食の日」を市立小中学校12校で実施した。
友達と一緒に給食を食べたいという子供たちの声や外国人世帯が多い地域の事情を踏まえ、文化などの違いを認め合い互いを尊重する心をはぐくむ目的で行った。
メニューは、茨城産レンコンやニンジンが入ったカレー、ご飯、スイートポテトフライ、イタリアンサラダ、伊予柑(いよかん)ゼリー、野菜ジュースの6品目。
この日は、神達岳志市長が市立三妻小(常総市中妻町)を訪れ、2年生と一緒に給食を味わった。乳製品などのアレルギーがあり、いつもは弁当を持参しているという2年生の沼尻一真君(8)は「みんなと同じものを食べることができて、おいしい」とおかわりをしていた。
29日には他の小中学校7校でも実施を予定している。(篠崎理)